水木しげる記念館の歩き方
先日水木しげるロード内にある水木しげる記念館へ行ってきました。
厳密に言えば水木しげるロード内にはないんだけどね・・・なんというかまあ・・・それは行ってみるとわかるよ。ロードの話でもしたけど、結局のとこ田舎町に唐突にブロンズ像置いてみました、っていうだけの観光地なので、記念館はそのロードの先にある商店街の中に並んで建ってるんですよ。
できたばっかのせいか、外観は綺麗だし趣のある建物だし、ロードにあったはずの鬼太郎やのんのんばあのブロンズ像が移転して入り口とかに置いてあったりするよ。いいと思うよ。
ただ、立地のその唐突さは一体なんなんだ(笑)。
まあそりゃいいです。
今回何に一番驚いたか。
それはなんと、「あの水木しげるロードがものすごい賑わいを見せていた!!」ということです。その一言に尽きます。他に何を思えと言うのか
ものすごく閑散とした観光地で、そして閑散せざるをえない魅力しかないと思うし(だって結局妖怪好きでない人がきても何も面白くないよ?)、そのわびしさがまたなんだかいい感じなのだ。
にもかかわらずこの賑わいはなんだ。水木しげるロードでこんだけ人がいることってそうそうないよ?
で、まあ何故って理由を考えて、そんなの一つしかないわな。結局のとこ、件の「記念館完成」がきいているんだろう。できたばっかだし。
今回は有料駐車場に車停めたし。それくらい人がいたということだ。
で、記念館の話。
一応概略というか行こうかなって人のために情報
休館日/毎週火曜日(祝日と重なる場合は翌日)
開館時間/午前10時〜午後5時(受付時間は午後4時30分まで)
入館料/一般 700円・中高生 500円・小学生 300円
こんな感じ。
記念館とか博物館とか、まあそういったものとしては普通ですね。安めかも。
寄生虫館の「無料」というのは例えにならないしねえ。そういや中国山地のどこかにあったはずの、なんかでかい砂時計がある時計博物館みたいなやつ、あれって1000円超えるよな。
ということで、あなたは水木しげるロードへやってきました。
てくてく歩いて商店街のアーケード下を歩いていると、左側に唐突に空間が開け、やたら綺麗な建物が目に入ってきます。前庭中央に鬼太郎のブロンズ像。
建物の中に入ってみると、「どっからこんなお姉さん連れてきたんですか?」と疑問に思うようなピチピチのお姉さんが出迎えてくれます。
そこで金を払ってチケットとパンフを買いましょう。
←左がチケットで、右がパンフレットを畳んだ状態。
たかが入館のためのチケットのくせに、かなり厚手のいい紙使っていらっしゃいますよ。びっくりした。
そんで、パンフを開くと館内の案内がこーんな感じで紹介してある。
まず入ってすぐに水木しげる御大の生い立ちというか人生が紹介してある部屋になる。いつ生まれて何歳頃何していつ頃漫画書いてこの年に何冊コミックだしたかっていうのが────こう、年表よろしく並べてあった。
で、ところどころ原画とか当時のコミックのカラー写真みたいなのが展示してあって、あらぬる意味で歴史的価値はあると思われます。
それを過ぎると、水木しげるの仕事場再現(「怪」で着てたTシャツとか何気に飾ってあってマニア心をくすぐるね)、妖怪アパート立体再現と続いていく。こっからは有名な妖怪の人形とでも言えばいいのかなあ?なんかおっきいの作って飾ってあるんですよ。小豆洗い、べとべとさん、見上げ入道とかそーいうのが飾ってあって、それを通り過ぎると「あやしの土蔵」と銘打たれた空間に、壁一面に多くの妖怪人形が置かれていたりする。
もうこのあたりたまらん。
何がたまらんって、もう、めっちゃ可愛い。妖怪が。できもいいし。
特にべとべとさんが最高。多分丸いからだと思うが、もうあんな可愛い妖怪他に居ないわ!って興奮するほどうまく作ってあったんだってば。持って帰りたかったよ。
そんな可愛さのあまり興奮する空間が終わると、「妖怪まぼろし絵巻」とゆー、三面スクリーンでアニメみたいなものが繰り返し上映されてた。このアニメっぽいものはまあどうでもよろしい。
んで渡り廊下を超えて、最後に最近水木しげるが集めてるって感じの、世界の妖精面やら妖精像やらが飾ってある部屋があって終わり。
2階に企画展示室ってのがあって、私の時には開館記念で鬼太郎の漫画とかグッズが飾ってあったり原画が貼ってあったりしたよ。
中の概要と言えばこんなものだ。
子供たちが「怖い〜」と言ってる場面もあったが、そこは違うだろ。可愛いとか素敵とかそんなのだろ、と思ってましたよ。
そんで結論として何を思ったかってことだが────
やっぱさ、水木しげるファンでなければ、来たって面白くないのではないか?ってところか。
私は特に水木ファンではないけど、妖怪好きなので満足したよ。んでも一緒に行った知人は「物足らない」という感想みたいだった。
うーん・・・まあなあ、水木しげるの生い立ちを説明されてもなあ・・・興味なければどうでもいいしなあ。
私としても、もう少し妖怪像があったりしたら嬉しかったかもと思う。東京タワーの蝋人形館程度には作ってくれたら嬉しいんだけどね。とりあえずずっーとこのまま展示してある妖怪が変わらなかったら、興味の薄い人はもうこないかもしんない、っていうかあれじゃあリピーターはつかんだろ。
いや、私は行きますがね?
べとべとさんの丸さ加減を見れただけでなんか満足。
あまりの可愛さ加減に、以前食玩でゲットしてたものがあるにも関わらず、妖怪舎のフィギュア買っちゃったし。
←左が妖怪舎・右が食玩
やっぱ高いだけあって妖怪舎のフィギュアはできがいいです。丸さがほんとまん丸。可愛い。最高。
ということで、あまりにも妖怪人形の作りが素敵だったので、時間置いて皆さんが記念館に飽きて閑散としてしまった頃、落ち着いてもう一度じっくり妖怪を眺めに行きたいなと思っております。
知人が引っ越すんで、行く機会はなくなるんだけどな。なんとか自力で頑張ってみよう。
そんで帰りにフィギュアとか自分のためだけにお土産を買うのですよ。
記念館完成記念とかで新しいクッキーとか人形焼の土産がでてたりして、いつもより品物あって楽しめましたよ。いつも活気なくて、「この店やってないのか?」って思ってるとこまでやる気満々に営業してたりして、こういう状況が続けばいいのにねえと思ったりしました。
ところで今回のフィギュアの目玉はなんといっても「尻目」。
特徴?
きゃあああああ、ケツに目がある〜です。
「顔がのっぺらぼうでびっくりしたら、尻に目玉があって二度びっくり」、というたったそんだけの身も蓋もない妖怪らしいのだが、あんた、そのフィギュアを見た途端これは買わなきゃいかんだろ、と思いましたよ。
素敵すぎ。
みんな鬼太郎とかねずみ男とかと写真とってる場合じゃないよ。
むしろ手長足長とかと写真とれよ。どっちかってーとそれがメインだろ。がしゃどくろかっこいいぞ?そんでもって今の流行りは泥田坊だよ。
────と、今回こんな感じでした。
水木しげる記念館、話の種に一度どうでしょう?
蛇足。
妖怪ブロンズ像が最近追加されました。
悪魔くんとメフィストと家獣。
それ妖怪じゃなくて悪魔だろ、とは気付いても言うな。
この2人の横に、
家獣がいたんだが、
悪魔くんの十二使徒の他の11人の像はなんで作んないの?そこでなんで家獣にいくのか。
私はアニメ・悪魔くん派なので、ユルグやら妖狐やら幽子ちゃんの頭の中の豆幽霊とかの像を作って欲しいんだげどなあ・・・・・・と思いつつ家獣の周りを一周したら大変なことに気付いた。
家獣にはいっぱい窓があるんだが、そん中になんか顔がうつってんの。
しかも
ユルグが!!これユルグだよな?絶対そうだよな?!
あとサシペレレもいた。
作った人はいろいろツボおさえているようで嬉しいです。
そんな境港へみなさんも是非一度おこしください。
おわり
2003年3月30日
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