おのぼりさん、がっくりする。



 今年も暑い中お疲れ様でした。
 そして私もお疲れ様です。とうとう終わってしまいまして、物寂しい感じもしますよね。しませんか。そうか。
 当日、わざわざ来てくださった方、通りすがりに手にとって下さった方、ありがとうございました。特にわざわざ立ち寄ってくれた人、本当にありがとうございます。相変わらず人当たりが悪い私なので、失礼があったら申し訳ありません。
 っていうか、午後過ぎてから、なんかずっと忙しくメールやらなにやらしてたりして、ほったらかし状態なことにもなってたような・・・・・・なんかすごいマジで失礼だったのではないかと思い返すに恐ろしい。
 何を言っても追いつかないでしょうが、今一度。
 ありがとうございました。
 で、今回ちょっとした発見というか、感動が。
 差し入れでいくつかいただいたものがあるんですが(ありがとうございました)、その中に「ウイダーinゼリー」?ってあるじゃん?そういう名称だよな。10秒チャージ2時間キープというやつだな。あれもらいまして。
 ああいうの食すの初めてだったんですよね。
 どんなものやらとどきどきしながら飲んでみた。あれは「飲む」と表現するのが正しいのだよな?
 そしたらね、・・・・・・・・・2時間キープしたんですよ!腹減ってた状態で食して、それからきっかり2時間。2時間たったら腹減った。すげえ!「10秒チャージ2時間キープ」とかいうCM、嘘じゃなかった!本当だったのか、びっくりした。
 すごいねー。今度から利用しよう。木村が嫌いとか言っている場合ではない。
 ────そんな感動どうでもいいですか?
 いや、なんか、すごいなと思ったもので。
 んで、当日夕方の雨もまたすごかったですね。
 夕方に新橋で例の知り合いと待ち合わせて居酒屋みたいなとこに行ったんだけど、会った時降りだしたけどすぐやんで、10時半とかそのくらいにまた降らなかったっけ。
 花火んときだけやんだのだな、あれ。
 別に花火見たいわけでなく、そして見なかったわけですが、まあ金もかかっとるだろうし花火できてよかったね。
 私には関係ないことです。


 さて。
 それでは恒例にしてしまった観光レポートです。
 もう何回目だ?5回目?すごいな、そんなに行ってんのか私。
 えーとですね、今回の目的地は「NHKスタジオパーク」と上野周辺です。毎年行く地域が同じなのはなんでなのかってことだが、あれです。一日で回りきれるわけがないからだ。文句あるか。
 あと、「あそこに行かないと!」と気付いたものの悉くが、今まで訪れたことのある場所で、「またかよ!」とかってことにもなったりする。
 まあそんなもんです。
 で、旅立ち。
 広島駅のホームで福岡方面行きの新幹線が500系で、「うわ!走ってんじゃん、乗りてぇ!」とか思いつつ出発。どうでもいいけど、駅で売ってる「カキラ」だの変な戦隊モノっぽいストラップだの、あれはなにかね?
 カキラ、怪獣の癖にものすごいいいやつで、カキラを倒すために現れたらしい「平和戦隊ヒロシマン」はなんにも役に立ってないじゃないか(というような設定がパッケージに書いてある。えっとね
「武器を売るため、戦争を始めた国があった。そのとき、カキラが現れた。4人の男達が立ち上がった。しかし遅かった。カキラはすべてを破壊して消えた。そして平和が訪れた。カキラは平和をもたらしたのだ。」だとさ。・・・・・・ヒロシマンは何しに来たの?)。こんなの売ってるの知らなかったよ。そして買ってしまったよ。広島の人が広島土産を自分のために買うのもどうなのだろう?
 それはそれとして、「NHKスタジオパーク」だな。
 ここにはずーっと行ってみたかった。何故かって、きっと本場の建物なら、くいしんぼんの人形だってあるかもしれないじゃないかと思って。他のNHKショップにはないものも、本場なんだからいろいろ充実しててみたことないような凄いものとか置いてるかもしんないじゃんよ。
 とにかく私はくいしんぼん、くいしんぼんが欲しいのだ。一家に一匹くいしんぼん!
 というような勢いで、渋谷の坂を歩いて上がる。行きは普通にせかせか歩いた。
 果たしてそこにスタジオパークはあったわけです。
 とりあえず金払って入るんだし、一応全部見ようと最初から見て回りました。っていうか大人200円って安いよね。地方じゃ考えられんようなそんな気がしますがそれはそれとしておいて、中はものすごく普通な掲示物だらけでした→。テレビ放送の変遷やら、デジタル放送がいかに素晴らしいものであるかの主張が盛りだくさん。さすが国営な放送局は違いますよね。他にはない落ち着いたカタイ空気は私をひどく落ち着けます。
 NHK好きだからなー私。しかしそんな私も、何故ここに寅さんコーナーがあるのか納得いかなかったんですが。
 んで展示後半のメインはやはり幼児番組コーナーでした。歴代の番組の話やら人形展示やらありましたよ。あと、何故かサインが。

 ズズって字、上手いな。
 そんなこんなを見終わって、さあお楽しみのNHKショップ!モノを、モノを買いまくるぞこんちくしょう!・・・・・・とばかりに勇んで行ったんですけど、あれですよ、何もないとはどういうことか?
 グーチョコランタン、どーもくん系、愛知万博のあの緑のムックみたいなのとか、それにひょこりひょうたん島やらそういうのはいっぱいあるのに、でこぼこフレンズがもうあんた何もないも同然ってのはどういうことよ?!こんなんだったら駅にあるショップのが余程充実しとるわアホが。
 それでも人形の一つくらいはあるだろうと眺めまして、一つ一つ確認したのですが、くいしんぼんだけいねえ。
 真逆!そんなはずは、────と何回も見てふと値札表示の横を見たら紙が貼ってあった。
 
「くいしんぼんは売り切れました」
 ぶっ殺すぞこの野郎。
 あー・・・まああれですね。休みで大勢の方々がくるんで大好評すぎて品薄になっていて、しかもくいしんぼんは大人気だから売り切れたと、そういうことなのかナー。人気なのはいいことですね、ほんと。嬉しいですよ、人気なんだから。
 あまりのショックにやたらスタイリッシュに「N・H・K」と書いてあるストラップを買いそうになりましたよ。買いませんでしたけど。
 そんなこんなで散々な午後でしたが、一つだけ嬉しいことがありました。
 この説明をするにはどこから話をすればいいのか・・・・・・現在、広島の局に出山知樹という30代のアナウンサーがいます。6時台の地方ニュースを担当している方ですが、詳細はこっち見てもらった方が早いかもな、興味あれば読んでください。
 私、この人がすげえ好きなんですよ。いろいろあって、気にならざるをえないナイスガイなのですわ。
 本当に真面目ないい人で、きっと冗談の一つも言えないクソ真面目で不器用な方なのだとお見受けいたします。
 そんで、スタジオパーク回ってるとき、休憩所にデータベースみたいなのがあって、各局のアナウンサー紹介ってのがあったんです。
 項目が「東京」「地方」って分かれてて、当然地元だから東京のアナウンサーいっぱい紹介してあったんですが、じゃあ「地方」って括られた中には一体何人の人が?って疑問に思いません?ものすごい人数になると思うんですよ。
 一応見てみたら、そうだなー、30人も紹介されてませんでした。
 広島だけでも普通に見てて最低10人はいるのに、そりゃないだろう。
 少ねえなあと思いつつ、そういや出山さんって入ってんのかな?と探してみたら、予想通り、いましたよ。広島のアナウンサー、名前見た限り出山さん一人だけっぽくてさ、
「この人は代表者なのだね?!」とものすごい舞い上がってしまった。ああやはり、一時期全国ニュースに出ていただけのことはある。ニュース読ませたらこいつの右に出る者はいないのだ。
 素敵!!
 あまりの感激に写真取っちゃった。
 そのデータベース、ちょっとした個人情報と、本人の談話を見れる仕組みで、これその談話風景。ニューススタジオでやっつけに撮ってみたという感じがまたいいっすね、うん。
 まあそんなこんなで渋谷をあとにした。
 しかしあそこ当然人がいっぱいいるじゃん。
 その人混みに紛れると、周り全員が敵に見えるというか、全員が私を苛んでいる気がして気が気ではなかった。殺られる!と怯えながら歩いてましたが、あれですね。私やっぱ病気ですね。
 変な画廊の人に声かけられるし。もうあの辺り一人では歩けんかもな。


 そんなこんなで最終日。
 河童寺に行こうと上野に旅立ってみる。
 特に何かあるわけでもないが、なんか行ってみたくない?話の種に。
 街中は「かっぱ通り」とかなんとか、河童で町興しかよって雰囲気。道端には河童の置物、←台東区の真ん中ですとか書いてある石碑とかあって和む。どうでもいいが、河童が掲げてる丸いのは尻子玉か?

 まあ、こんなとこでした。河童のぎーちゃん、なんか生物としてガチで化け物っぽく見えるんですが、こんな姿だったのか?
 その後は歩いて上野の公園まで戻り、その足でなんかの寺に詣でてみた。←これは境内にある木です。なんか二種類の桜が同じ木に咲いちゃうとかいう有名な桜?
 おみくじひいたら「吉」でした。要約すると、「なるようになるさ」って感じで、だったらこんなもん引かなくても良かったじゃん!みたいな切ない気持ちになったりしつつ、隣にある国立博物館を訪れる。
 で、改めて気付いたのですが、私はどうも東洋系の美術にはぐっとこないらしい。
 唐の美術云々って特別展してたうえ、博物館の全体の内容が日本文化ってことでしょ?大体見て回ったんですが、どうも「うおうすげえ」と思えるもんが少なかった。そりゃ全然駄目とか嫌いとかそういうんじゃないけど、どっちかって西洋が向いてるのだなと思った次第。ダリのようなシュールリアリズムとかああいうのがいいなあ。
 そう思いながら、「模写・模造と日本美術」を眺めて回ってました。仏像や水墨画があって、そんで玉虫厨子の展示があって。ああ、受験を思い出すのう・・・・・・正倉院は校倉造だったかのう・・・と考えてたら刀剣の展示に出くわした。
 そこで思ったこと?
 「変幻退魔夜行 カルラ舞う!」
 ああ、この刀剣が実はモノホンで、なにやら凄いものの怨念とかそういうのが宿ってて、発掘されたことにより怨念の封印がとけ展示物を見てた人がその剣の素晴らしさに惑わされてガラスケースぶち破って手にとって、怨霊に取り付かれて館内にいる人全て惨殺するんだ〜、うわー、というような顛末を考えた。
 で、扇姉妹が登場すると。
 ありそうだ、あの漫画。
 仏像見るとき必ず「仏像に直に光輪が刺さってるなんて普通はない」とかいう情報ばかりが思い出され、無意識に刺さってるかどうかを確認したりもする。カルラ舞うは私に根深い何かを刻んでいるようだ。
 あ、そういや、この後国立西洋美術館に行って、そこでは西洋の刀剣を見たんですよね。
 でもそんときはなんにも思わなかったんだけど、それってやっぱ、日本人だから日本のものには反応しちゃうってことなのかなあと考えたりしました。やっぱ私は日本人だから、日本のものに対して過敏にいろいろ考えるのかなとか。
 単にカルラ舞うが古代日本をネタにしてるからか?
 いやでもやっぱ、日本の昔の刀剣の形ってのはこう・・・・・・琴線に触れるよね。
 んでぷらぷらとそこを見終わり、国立科学博物館でも行こうかと立ち寄ったが、あまりの子供の多さにうんざりして立ち去り、今回第2の目的地を目指すことにしました。
 あれです。
 
めがねの碑
 「妄想戦士ヤマモト(小野寺浩二)」で一度触れられた、「メガネっ娘教団」の聖地とやらです。
 漫画見たとき衝撃が走った。そんなもんがあるなら早く言え!私はメガネ大好き人間だぞ!みたいな。メガネっ娘教団員ですわ、私は。自分でかけるのはめんどくさいんでヤなんですが。
 まあそこに行ったからって、何がどうなるってわけでもないが、聖地というなら巡礼しとかなきゃならんのかなあ?と。
 まず、蓮の花なんぞ咲き始めた不忍池まで歩いていく。迷うかなあと思ってたけどそんなことは一切なく、ものすごい簡単にあっけなく石碑を発見するに至りました。何の感動もありゃしねえ。ああ、いや、こんなもんに感動はしないだろうけどさ。
 
 ・・・・・・・・・・・・本当にメガネっすね。
 ついでに撮ってしまいましたが、なんでこんなとこにふぐ?そして鳥が長閑すぎ。
 ここの神社で再びおみくじひいてみる。
 「小吉」でした。もうなんか、いいこと何もなしって感じになってきた。
その後、前回鳥居だけ撮った稲荷神社にも寄りまして、お守りなんぞを買ってみたりしました。ものすごい上野を堪能する観光客の典型のような行動。いやどれが典型なのかは知らんけど、アホみたいにぐるぐる歩き回ったのは確かだ。
 この後国立西洋美術館に行ったのですよ。上野の森美術館にしようかと思ったんだが、ドレスデン展が私の心を鷲掴んだというか、単に上野の森〜の方の特別展にぐっとこなかったということになるのかな。
 いやしかし、やっぱ西洋は素敵。
 有名な「考える人」のあの門とかあったけど、そんなことより中の絵は良かったな。
 何がいいって、ものすごいいっぱいあった。
 特別展もそうだが、常設も。
 都会の博物館・美術館はすごいね。半端じゃない。疲れるほど広く、アホみたいに展示品がある。うちの周りの美術館じゃあきっとこうはいかんと思うよ。歩いても歩いても歩いても展示品は続いていく。上行ったり下行ったり、「もうええです勘弁してください」と言いたくなるほど広いので、いつしか感動を通り越してしまったがな。
 疲れたよ。
 んでもすごいわ。
 こういうとこに住んでたら、休日も退屈しないに違いない。


 そうして、後は帰るだけです。
 東京駅では「妖怪大戦争」のキャンペーンやってて、妖怪を展示してありました。でもこれは妖怪というか怪人ではなかろうか。妖怪人間っぽい・・・・・・ああ、それなら妖怪か。
 そういや今年の夏は興味深い映画が結構あったが結局何も見てないな。
 ビデオ出るまで待つとするか。
 今年はそんなこんなな東京でした。
 上野は疲れました。ずーっと歩いてて、アメ横っつーんですか?あの中に紛れたりしたし。
 しかし同じ人混みでも上野と渋谷じゃ全然違うね。上野では「ひいっ、殺られるっ」とか思わなかったし。単に疲れてて感覚が磨耗してただけなのかなあ。
 次はどうするかなあ。
 行くかどうか、そこから検討しないといけんし。


 それもこれも来年の話です。
 じゃ、やる気起きたらまた次回。

おわり

もどる
2005/8/21