B9人集める
実際対ブラック球団戦までに集まったのは6人だ。
宇野球一────主役っつーかピッチャー。この人が漢らしく過剰な
熱血やさんであるために話がいつも妙になる。
上野球ニ────もとは坊さん。偽者。金儲けのために超人だと嘘をつく。のち死亡。
上野球ニ(2代目)────小児マヒで左手は完全に麻痺していた。けれどもアストロに
憧れ、ブッラク球団の秘密練習場に案内することでアストロのマネー
ジャーというポストに落ち着く。確かに、出てきたときから体が身軽
ので小児マヒ?というところはあったが、まさかあんな形で超人にな
ろうとは。
伊集院球三郎────元々は大人気アイドルかなんか。事故で死んだのだが、現実を直視
できないシュウロが荒療治をし、何故か復活。生き返るも盲目というハンデを
背負うが、そのかっこよさは秀逸。なんか大気の流れとかで気配を読むので、
盲目なんて彼の中ではハンデでもなんでもないようだ。
この人がバッターボックスに入るシーンはどれもまた変で、皆が「球三郎様〜」
と叫んだり、「球三郎様は神様です」という横断幕があったり、何故か女の子が皆
薔薇を持ってて、彼の前へそれを投げたりする。
薔薇の絨毯ができるのだが、彼は笑って
「こんな綺麗な薔薇を踏むことはできないよ」
とそれを避けて通る。
「さすが球三郎様おやさしい〜」
とまた黄色い声があがるのだが、確かに私はこのとき彼の滑稽さにはまった。
いつも冷静で思いやりのある、優しい彼はアストロナインに不可欠の要素だ。
三荻野球五────本名・三荻野球一。改名させられてる。いいのかそれで。
もともとは長嶋さんが目をつけていた高校球児で、彼の懐刀になる予定だったのに、
シュウロに見つかって横取りされる。性格はよくわからない。
明智球七・球八────双子の兄弟。全然似てないけど。
球七が蟻なら球八は象。彼らは鉄壁の守備を誇る。なんか、象の弟が蟻の兄を
力いっぱい投げてどんな高い球でもとってしまうという恐ろしい技を持つ。
どっちかつーと荒唐無稽なんだけどね。
球八は気が弱いが、球七は気が強く喧嘩っ早く、汚れ役という感じ。ムードメーカー
ともいえ、なんか戦隊ものの最終回で仲間を真っ先にかばって死にそうな雰囲気だ。
こいつの怪我の多さは尋常じゃない。