やはり化粧がないと不細工なんでしょうか。


(以下、意味不明な主張なので、最後まで読むのが辛い方はすぐに離脱してください。そしてたまに敬称略)


 なんというかGLAYが好きです。
 ありふれた普通の嗜好で少しうんざりしそうですが、好きなもんは好きだから仕様がねえだろ、と最近は考えてます。
 というのも、なんつーか、私としては基本的に有名なヒトが嫌いなんです。
 有名というか無意味に人気のあるヒト。見ててムカつく。いや、人気があるというのが無意味ということはないだろうし、人気あるってことはいいことなのでそりゃそれでいいんですが、私的になんか毛嫌いする傾向があったりなかったり。
 もうこれはなんで嫌いかわからない。
 特にジャ○ーズさんとこの男の子たちは好きじゃない。最近歌姫とか言われている一部の歌手が気に食わない。ある女優っつかうモデルが嫌いだ。んで、異様に人気あって「抱かれたい男第一位」みたいな男たちなんて見たくない。
 全部が全部嫌いなわけじゃないし、もちろんそんな中で好きな人たちもいるが、恐らく基本的に有名なヒトたちが嫌いなんだと思う。それ以外に嫌いになる理由が考えられない。ある女は、あるドラマのCMを見すぎたために嫌いになった。そのCMがあったからこそ、私はやっとその人を認識できたのだが、認識した途端に嫌いになったという、なんかその人のせいじゃないのによく考えたら可哀相な顛末記もあるにはあったりするが。
 そんな中でも「嫌いだったけど普通になった」という人も中にはいます。但し、そういう現象が起こるという第一要因は「それほど人気がなくなった」ことを意味し、本人にとっては絶対によくない話でしょうな。あとは当人たちが年を食って落ち着いた雰囲気になってきたとか。
 おっさん好きなんで、射程範囲内に入ってきたということかも。
 が。
 ごくたまに、めちゃめちゃ人気な人たちを気に入ったり、好きになったりという珍妙な現象が起こることがある。本当にたまたまなんで、のめり方がものすごくなるから怖い。
 それが冒頭で掲げたGLAYさんたちなんですわ。


 ・・・ところで、みなさんは何かのファンになるとして、最初から気付いてファンを始めますか。
 「私このバンドがとても好きだわ。だからCD買おう」、という意識のもとにファン活動を続けていますか。別に本でも漫画でもいいですわ。自分自身がその人が好きだと理解したうえで買ってますか。確かに、私も本はその作家とか作品が好きで買います。理解してます。
 けれど、相手が対人間となると一気にわけわかんなくなります。
 まず、私はその人が本当に好きなのか。「気になる」程度なら好きとは言えまい。
 広瀬香美のベストアルバムは別にそこまで好きじゃないから買わないつもりでいたのだが、ずっと気になっていたので「気になるってこはと欲しいってことだろうな」と思って買ったことがある。
 でも買ったからって死ぬほど聞くわけじゃないし、今は全然聞いちゃいない。好きだと思っていたが、実はそうでもなかったんだろう。
 もうかなりそんな感じ。
 気になるから買う。
 でも好きってわけじゃない。
 宇多田さんのアルバムもかなり悩んだことを覚えてます。なんか世間に踊らされてるような気がしたし、さらに買って後悔しないのかどうか。「気になる」程度で買うということは、事後の「後悔」を覚悟して買わなきゃならないわけで、リスク込みで購入してまでの「気になる」なのかどうか。結局今までで「気になる」から買ったアーティストで唯一「私、ファン?」程度に意識が昇格したのはポルノグラフィティぐらいですか。彼らは好きです。なんかよくわかんないけど。
 で、問題のGLAY。
 私がこの人たちを認識したのは、「HOWEVER」がでたあたりから。遅いっスね。しかも認識しただけで、「何この人たち」と思ってました。ビジュアル系らしい、見た目に。本人や他人がどう言おうと私にはそう見えた。
 それからというもの、どこで見ても「HOWEVER」「HOWEVER」「HOWEVER」。それしかないのか、と思うぐらいでしたがそれだけ売れたってことでしょう。母曰く「Mr.childrenが活動休止してなかったら、こんなに売れなかっただろう」・・・まあね、あの頃は彼らの全盛期だったしね。
 あまりに目に付くから歌を覚える。
 覚えればカラオケで歌える。
 歌うときにはもちろん画面を見て歌う。
 で、一部のカラオケは、たまに本人のビデオクリップが流れるようになってるんですね。これまた都合のいいことに人気鰻のぼりのGLAYさんたちは、きちんとカラオケの画面に登場してくれた。「HOWEVER」は8ミリ映像みたいなので日常の景色、モノクロ画像で本人たちが映ってて、そんでもってモノクロっていうのは概してかっこよく見えるもんなんですわ。
 ビジュアル系の人たちってかっこいいことが前提、みたいな感じがあるじゃないですか。少なくともボーカルとかは顔がいいとか。だからGLAYさんたちがかっこいいのは至極当然の帰結で、モノクロだと更にかっこよくなるに決まっている。
 ふうん、かっこいいね、一般的には。
 当初の感想はこんな感じでしたか。
 しかも幸運なことは、この人たちの歌っていうのが、この音痴な私でも慣れれば結構それなりに歌えるという代物だったこと。
 「HOWEVER」から続くシングルに限って、カラオケで歌うためだけに、発売後1〜3カ月たってからレンタル屋の中古CDで買うようになったのでした。でも「SOUL LOVE」は買わなかったな。後悔することになるが、それは何年も先の話。
 C/Wは大体無視して、とりあえず必ずカラオケに入るA面の曲だけ聴いてました。
 「HOWEVER」が出てから「REVIEW」とかいうベストアルバムが出たけど、買ってから人に貸したりして随分長いこと家になかったから聞いてなかったし(このアルバムも「気になるから」買ったものの一つ)。っていうか、今好きになることがわかってれば絶対貸さなかったのに。ボロボロになってかえってきたんですわ。大げさな言い方だけどね。ああ勿体無い。
 んで「Winter Again」がでて、知らん間に「ここではない、どこかへ」が出てて、ビデオシングルの「サバイバル」がでて、「ふうん」という感じで日々は流れてました。第一「ここではない、どこかへ」が聞くだにあまり好きではなかった。しかも知らん間に出てたから、シングル自体を買いそびれてた。
 その間も、カラオケでGLAYを見ちゃあ「うーん、「HOWEVER」のビデオはすごくいい。これだけ欲しいけど買ったらバカだよな」という感想程度で過ぎていった。
 が。
 運命の日は、かなり劇的なまでにやってきた。
 なんか衝動的に「GLAY VIDEO3」を買っちゃったのでした。何故なのか未だわからん。「HOWEVER」があるから買おう、と思っただけなんだろうが。
 で、帰ってバカにされるだろうなと思いつつもホクホクと歩いてたら、なんか道端で新しいアルバムであるところの「HEAVY GAUGE」を売っていたのでした。次の日発売なのがなんかその日たまたま路上で売ってて、しかもクジ引いたらポスターくれたり初回特典のなんかがついてたりで、一度通り過ぎたのをわざわざ引き返して買い求めてしまったのでした。
 この瞬間、私は唐突に悟りました。
 「私、ファンなのか」。
 しかもビデオとか買って、かなり熱狂的っポイね。
 で、「あたしファンだった」と知人に告げたら「前からじゃん」と言われた。
 なにーっ?!そうだったのか!!
 端から見たらファンだと思えるくらいのことをしてたのか。知らなかった。本人全く気付いてなかったのだが。むしろ奴らはカラオケのためだけに存在するものとばかり思っていたのに。


 それからというもの、私はビデオ見ながらしみじみ思いましたね。
 この人たち、モノクロだからいいんじゃなくて、本当にかっこいいのか。
 「HOWEVER」は別格として、「BELOVED」「RHAPSODY」なんかのTERUのかっこよさはどうだ。おまえ、おぼろげながらに「かっこいいのか?」と思っていた私のハートを狙い撃ちなその顔をどうやって作り上げたんだ。
 そう。
 私はもともとこの外見的に優柔不断で駄目そうな男(マジでこの人のファンにはすまんけど、冷静に眺めれば絶対にそうとしか見えない)を気になっていたのだが、ビデオを見た瞬間に猛烈なまでに骨抜きにされてしまったようなのだ。ああちきしょう、この人がいれば何もいらん。どこまでもついていくわ、という感じ?
 そりゃあもう腰砕けですね、彼さえいれば。
 だからというか無論というか、他のメンバーなんてかなりどうでもいいと思ってます。いや、本当はどうでもよくないし、現在やっと他の人たちもそれなりに実はかっこいい?と思えるまでに落ち着いたのですが、TERUに敵うヤツはおらん。もーう、好きすぎて眩暈が。
 そうやって、「GLAY VIDEO3」を死ぬほど見ていた私によって、翌年の1月中頃にはビデオクリップ集全部と、サバイバル、アルバム全部がそろってました。ほぼ3カ月程度ですね。何やってんでしょうこの人。
 とにかくTERUの声が好き。それ以上に顔が好き。人格はよくわかんないけど、おそらく中途半端に優しいが故に優柔不断すぎて人として駄目な人間じゃないかと推測する。しかもライブビデオとか見てると可哀相なまでにMCが下手。今年のツアーでチケット取れたんで行って来たんですけど、自分で「なんか話すの駄目で自分でもよく何いってんのかわかんなくなる」みたいなこと言ってたんですが、確かに意味がわかりません。彼が喋ってると、「可哀相だから誰か代わってあげて〜」と言いたくなります。
 あ、ちょっと映像を思い出した。かっこよすぎて鼻血でそう。
 曲自体はもともと嫌いじゃなかったわけだし(歌うために覚えようとするくらだから、むしろ好きだったのかもしれない)、その人たちを好きになってしまったらこれ以上のものはないでしょう。とにかくTERUがよかった。それ以上のものはない。
 でも、一番気に入った映像は、「GLAY VIDEO3」最後の曲「春を愛する人」で、ただ花が咲いたり枯れたり雲が流れたり夜が更けて朝になったりするのを凄まじいまでの早送りでつなげてみた、というヤツなんだけど、最初見たとき、「人っ子一人でてこんじゃん」と思いましたが、見慣れるとこれがすごくいい感じ。
 こーいうの好きなんですよ。
 胸が締め付けられるぐらいの青空を見せられたら、曲如何にかかわらず惚れますよ。しかしまあ曲自体も錯乱するほどいい曲だったんで、やはりこれ以上のものはないでしような。
 「GLAY VIDEO2」の彼らもよかった。ただ、TAKUROはいただけんかった。髪が長すぎて、むしろ気持ち悪い。それ以外は別に普通。なんというか手頃にかっこよすぎてそれこそ画面に釘付け?みたいな。
 だが「GLAY VIDEO1」は凄いぞ。
 このビデオにおけるメリットは唯一つ。「みんな若くてピチピチしてる」ということ。とくにTERUが。
 他は全部なんかこう、「低予算でーす」という雰囲気が。
 低予算で頑張って作ったことは認めるが、限られた予算の中でいかにかっこよく作るか、いかに金かけてるように見せるか、ということに固執してとても失敗したようにしか見えない。カメラアングルをもう少し固定しなさい、と誰もつっこみいれんかったんだろうか。
 まあ、順番に見ていくと、若さと映像で「GLAY VIDEO2」が勝つが、やはり金かけてもらえるようになりその上かっこよさ鰻のぼりの「GLAY VIDEO3」が一番いいのかもしれない。売上もすごかったらしいしね、これ。
 で。
 それだけ集めてまだ欲しいものがあった。「SOUL LOVE」のビデオ。いつでるかなと思ってたら、4月初めにでると決定して私は小躍りするほど喜びました。だから早くから予約して(2カ月以上前に予約したせいなのか、展示用ポスターを抽選でもらえるっていうのが、なんかいつのまにか当選していた。あたし抽選した記憶ないのに、と思いつつもらったものですが)、発売日に買って、改めて全部見たあとなんか妙な気分になりました。いや本当は気付いていたことなんだけど。
 TERUって、顔が違う。むしろ、不細工になってないか?


 そう。
 当たり前のことなのだが、すごく老けているのだ。
 「グロリアス」とは言わない。「HOWEVER」のときの顔と比べてみてよ。なんか、本当に骨格から違ってきてない?
 皆が言うに「太ったんじゃないか」ということだが、TERU自体はもう少し太った方がいいんじゃないかと思うのでそれでいいが、顔の皺具合はどうだろう。しかも他のベースの人やギターの人は基本的にあんまり顔の造作は変っていない。ボーカルだけが、妙な感じに変化してきているように見えるのは錯覚だろうか。
 大体、髪型からして、なんかおかしい。似合ってない。これって、本当に私が骨抜きにされたTERUなんだろうか。
 勿論そんな疑問を持っていたとしても、熱狂的というか狂信的にこの人が好きなことに変わりはない。変わりないけどでも不思議に思ってもおかしくないでしょ。絶対顔違うもん。
 何がおかしいんだろう。なんで老けたんだろう(かっこよくないとは言わない)と考えました。髪形変わったからか、ただ単に年月という魔物に勝つことができなかったのか。
 んで、わかったんですよ。
 メイクが変わった。
 そう。
 売れてしまって無理にビジュアルなことしなくても良くなったんで、ナチュラルメイクに変えたんだ。しかしその時にはもうピチピチお肌もボロボロなものになってて、皺もあるし、思い切って髪型変えたもののどうにもおさまりつかなくなってしまったのじゃないか。
 だからって今さら昔のメイクに戻れないでしょう。若くないし。
 だから、私が惚れたのは、まだもう少し若くて髪ももう少し長くて、メイクのおかげで若く見えた彼だったのだ。
 ・・・ということはだ。
 あの人たちって、やっぱりメイクしてないとかっこよくないんだろうか。メイクがあるからかっこよくて、すっぴんはやはり不細工なんだろうか。
 極論すると、やっぱ化粧しないと美人にゃなれんのだろうか。
 いや、素肌に近づいた彼も充分かっこいいのだから、そんなこたないと思うのだが、それでもやはりメイクが変われば人は変わるなあ・・・というありふれた感慨のお話でした。


 こんなことを主張している私ですが、本当にTERUのことは好きなんです。そりゃあ死ぬほどと言ってもいいくらい。
 だからもしファンの方がここを見ても怒ったりしないでくださいね。
 顔も声も体もMCが超ヘタなとこも人として駄目そうなとこも、私はこの人のことが全部好きなんです。まあ人格の部分は推測であって本当かどうかは知らんけれども。
 なんというか、公式ホームページで日記のコーナーがあるんですが、TERUの言ってることが一番よくわかるというか、それは私が無知なだけなんだろうが、本当にこれを本人が書いているというなら私はこの人の人柄というか滲み出る何かがとてつもなく大好きです。メロメロです。こんな気分は孫悟空に惚れて以来です。多分。
 ま、あとは今後発売されるライブDVDを買うことを決意するだけですよ。
 ますます駄目人間になっていくな、私。


追伸※(フォローともいう)
 とりあえず、この人たちのアルバムにはC/Wがあんまり入ってないんですね。
 ファンと自分を認識してからやっとそれらを聞いてみましたが、なんかいい曲が多数あったりして。とくに「Young oh!oh!」はすごくよかったので聞いて損はしないと思うのですがどうでしょう。
 あの人の声はとてもいいので、にやけながら聞くのもいいと思います。



(ご苦労様でした)


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