「はたらくくるま」閑話休題

 もう一月前のことになるが、「はたらくくるま」についてぐちぐち書いた。
 それは一重に「バキュームカーを使わないのは何故だ」というどうでもいいとこから端を発していたわけで、そう考えればあんなに無理してるの丸見えな歌詞作りをしなくても良かったと思ったのだ。
 だってそうじゃん。
 確かに「はたらくくるま3」については無理してくれたおかげで好感を持てたけども、完成品への手段方法過程を考慮しなければもっと楽に作れた上におそらく「はたらくくるま10」くらいまでは軽く作れたことだろう。そうしたらのこいのこ・子門真人・窓花さなえ以外の人がコレを歌うことになっていたかもしれない。
 たとえば、ニッチモとか?
 本間勇輔とか?
 山川まゆみとか?
 ありがちなとこで山ちゃん直ちゃん、間違ったら三輪優子が歌ったかもしれない。
 それはそれで聞いてみたいが、せなあたりに歌われるとなんかムカつくのでほどほどにしてほしいのもまた事実。
 結局のとここの歌は「3」止まりにしてくれて良かったのだよ。
 「13日の金曜日」だってPART3あたりでやめてればマシだったのに、7やら8やら作るから超能力少女と闘ったり宇宙に行ったりしなきゃなくなるでしょ。ある意味楽しいが、真剣にそれを楽しめる人は限られた人数だと思うので私はやめた方がいいと思った。
 それと同じ現象になるなら「3」でやめどきだし、むしろこの先はなりぬふりかまってられなくなるから作れない、という考えもあっただろうさ。
 で、掲示板とかでも少人数の方から意見を聞けましたが、結局のとこ無理しがちになってきたのって「朝の番組でぐろい表現は駄目だよ〜」とか「幼児番組なのにえぐい例えはまずかろう」ということだったのでしょう。今さらこんなこと言っても、まあ、周知の事実と思いますがね。
 でだ。
 私が考えるくらいのものは皆先人たちが踏襲しているもの。
 得てして先人のが立派なわけだ。
 ということで偉大な先人の業績をなんのことわりもなく晒してみようじゃないか。


 『はたらくくるま』(猛毒/作詞・クレイジーSKBバカ社長)
乗り物あつまれ   いろんなくるま
どんどん出てこい  はたらくくるま
動かぬ人間入れるよ   おふろカー(おふろカー!)
壊れた人間はこぶよ   霊柩車(霊柩車!)
坂道くだるの楽々    車椅子(車椅子!)
よだれをたらして笑うよ 身●車(●障車!)
いろんなくるまが  あるんだな
いろんなおしごと  あるんだな
走る! 走る!   はたらくくるま

何がそんなにおかしい  精神●弱車!(精●薄弱車!)
東京湾に生き埋め    出稼ぎ●働車!(出稼ぎ労●車!)
(爆発音)



 
えーと、掲示板で教えてくれたガチャピソ専務氏、それから原曲を教えてくれた氷くらいまあ様、ありがとうございました。
 ほんとなら私こそが調べて知っていて紹介なんなりするべき位置にいるようなもんだが、不甲斐ないばかりにこんなことに。あーでもそろそろ慣れてもらったと思うので今後もよろしくお願いしますよ。
 でだ。
 これが「猛毒はたらくくるま」なんだって。
 いやー、猛毒だねー。猛毒というかなんというか、なりふりかまってないよね、ある意味。欲を言うなら爆発音で逃げずにきちんと一曲作り上げて欲しかった。だってそうじゃんよ。製作者の意図がどこにあるかはともかく、爆発音で終わられると「逃げたか?」と思われても仕方ないよう。
 これであんな声でなく、幼児向けでもおかしくないほど爽やかな声で歌ってくれたら、私は全面降伏していたかもしれません。してないのは一重に声が気に喰わず、この私ですら「この歌はやばいのでは・・・?」と思わせてしまったからです。原曲は字面からは想像できないどす黒い怨念のようなものを感じました。ほんと。
 翻ってもう1つもらったのがあって・・・・・・あれですよ。マッドムービーとかってあるじゃないっすか。別々のアニメの歌と画像をくみあわせるとかして楽しいものを作り上げるみたいな感じの。そーいうのりで「はたらくくるま海賊版」というものがね。
 マッドソングというのでしょうかこういう場合。
 誰が作ったのかわかんないのですが、

はたらくくるま・海賊版

乗り物あつまれ   いろんなくるま
どんどん出てこい  はたらくくるま

交通安全守って 郵便車
街中綺麗にみずまき散水車
怪我人病人仕上げにロードローラー
ビルの火事にはテレビ中継車

いろんなくるまが  あるんだな
いろんなおしごと  あるんだな
走る! 走る!  はたらくくるま



 こういうのがあるそうで。
 よかった、かなり普通だよ。
 これって1番ぶんしかないのはやっぱそれだけしか製作しなかったってことだよな?「はたらくくるま」3曲から1曲分を作り出すのも大変だからまあそりゃ仕方ない話だが、是非3番まで聞いてみたいなあと思う気にさせるものですよ、これは。
 猛毒が猛毒すぎるのだな、ありゃ。
 海賊版はいいですよ。曲と曲の繋ぎが甘いとゆーか辛いのを除けば出来がいいと思う。なんとゆーか導入部分に子門真人を起用としたという漢意気が素敵だ。
 で本編の後半部分は最高です。
 仕上げにロードローラーなんすよ。
 猛毒となんら変わらなさそうに見えて、歌ってる人が爽やかであることでこんなにも印象って変わるもんなんすね・・・。のこいのこの「怪我人病人」子門真人の「仕上げにロードローラー」という「海賊版としてこんなとこに使われるとは露ほどにも思ってないよ」という歌い方がとてもミスマッチで逆にいい味出しているとゆーか、すごいぞ海賊版。


 というわけで先日教えてもらった曲について紹介してみました。
 ポンキッキだって基本的には有名なんだから、替え歌作られたり遊ばれたりすることはあると思うから、他にも探せばいろんなものがでてきそうな気がしないでもないが・・・私が作りゃいいのか?
 無理か。
 あと考えてみたら、確かに上記の歌は先人の偉業であるが、「なりふりかまわなければ10までは作れたかもね」という話とは方向が違うよなあ。
 それにまあ、結局オリジナル様には敵わないということさ。

 ・・・・・・・・・まあ私はどちらにもかなわないわけだが。
 

2002年9月28日
おわり

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