第16話 機関庫のもめごと
出演/トーマス パーシー エドワード ゴードン ジェームス ヘンリー
大型機関車3台によるストライキが始まってしまった。
朝一番の客車を引く予定のヘンリーも拗ねて機関庫からでてこず、客たちが皆怒っている。
ハット卿がいくと「偉い大型機関車が客車集めとかなんて考えられん。そんなのはトーマスの仕事だ」とか言っている。本当はどんな機関車でも仕事はするものなのにね。
仕方なくエドワードを呼び、客車を集めてくれるかと頼んでみた。もちろんエドワードが断るわけが無い。快諾してくれたので、ハット卿は「お前はいい子だ」と誉めてとりあえず客車を集めさせた。そのおかげでようやくゴードンたちも客車をひきはじめた。
次の日エドワードは落ち込んでいた。「大型機関車は移動作業をしないって、みんなが僕を非難するんです。僕の車輪が灰色だって笑うんです。そんなことないですよね?」という訴え。
「当たり前だ。おまえの車輪は綺麗なブルーだよ。とにかく機関車が足りないのは確かだ」
ハット卿は新しい機関車を連れてくることに決めた。
作業場の中に布をかけられた機関車がたくさんいる。その中でも小さい緑色のボディの元気なヤツを見つけた。
「おまえを選んだら一生懸命働いてくれるか?」
「もちろんです!」
「よしいい子だな。名前はなんというんだ?」
「パーシーです」
こうして連れてこられたパーシーエドワードに紹介し、仕事を教えてやるように命じる。彼はすぐに仕事を覚えた。帰ってきたヘンリーにいきなり蒸気を吹きかけびびらすことも忘れない。
次の日トーマスがハット卿に呼ばれて帰ってきた。移動作業がイヤだとヘソわ曲げた大型機関車の代わりにエドワードとトーマスが本線を走り、そしてパーシーが支線を走るという計画のためだ。
大型機関車たちの目論見は外れた。彼らは逆に罰として機関庫から出してもらえないのだ。
お客さんも大型機関車たちが罰を受けているのを知っていたから、本数が少なくなっても気にしなかった。
3台は寂しくて惨めな気持ちで機関庫にいる。
彼らはバカなことをしたととても、反省している。
[総評]こんな一大事で面白い話のどさくさで、これから人気NO.1になるパーシーがさりげなく新規参入してくるという、こんな豪華な展開他にあるか?という感じだね。
それにしても「本数が少なくても気にしない」というソドウ島民って、やはりただの呑気者なのか田舎だからこそできる芸当なのか、その辺どうなんですかね。こんなこと日常茶飯じゃ確固たる生活を築けない気がするのだが。
第17話 パーシー逃げ出す
出演/パーシー ゴードン
トーマス エドワード ジェームス
大型機関車たちはまだ罰として外に出られず閉じ込められている。
ハット卿がやってきて、とりあえず反省していると訴えたから許してもらうことが出来た。「どんな仕事でも大切なんだ云々」という説教つきで。彼らが戻ってくることで、エドワードとパーシーは貨車を押し、トーマスは支線に戻るという本来の形に戻ることになった。支線で少し遊んで来いと言われたし。
トーマスはアニー・クララベルを探し、エドワードとパーシーは貨車を押した。
パーシーは一人になり、仕事を終えて信号手がポイントを切り替えてくれるのを待った。
以前エドワードが「本線にいるときは汽笛で知らせるんだよ」と教えてくれていたのだが、彼はそんなことすっかり忘れていたし、忙しい信号手もパーシーのことを忘れていた。
いつまでも変わらないので仕方なくパーシーは前に進むと、なんとゴードンが急行をひいてやってくるじゃないか!「そこをどけーいっ」。
パーシーは怖くて目を閉じた。ゴードンはぎりぎりのところで止まることができ事故にはならなかったが、パーシーはあまりの怖さに後ろ向きに逃げ始めた。それはもうゴードンの丘すら一気に駆け上がってしまうくらいずーっと後ろ向きに走っていった。
くたくたになったが止まることができず、信号所の係員がポイントを切り替えてくれ大きな土手に乗りいれてやっと止まることが出来た。駅員たちが彼を励ましてくれる。
ゴードンがやってきた。
「よくやったパーシー。おまえが素早く逃げてくれたおかげで大きな事故にならずにすんだ」
「ごめんなさい。今まで生意気なこといって」
「なあに。ちゃんと止まれたじゃないか」
ゴードンがパーシーを引っ張って出してくれた。それから二人はいい友達だ。
パーシーも本線にいるときは気をつけるようになった。
[総評]ゴードンの機嫌がすっげえ良かったとしか思えない回だと思いませんか。普通ならかなりの罵詈雑言が飛んでるぞこれ。しっかし、「パーシーが逃げる」より先に「ゴードンが止まれた」という現象にやっぱりゴードンって偉大?と思ってしまうんですが私はだまされてるのか?
第18話 汚い機関車
出演/ジェームス トビー
パーシー
(この話の前に「トビーがやってくる話」が入ってるはずなんだけど、それはまたあと、ということで)
トビーは古い機関車だ。木造だし、捨てられかけたという事実もあるし、相当なものだ。
ジェームスたちはそんなトビーを古くて汚いとバカにしていた。だからトビーの方としても、噂で聞いたらしい「ジェームスの靴ひも事件(第8話参照)」を持ち出して仕返ししてやった。
さて、そんなジェームスは貨車を集めていた。彼は苛立っていて乱暴に扱うので、貨車たちの方もムカついて仕返しをしてやることに決めた。
ちょうどジェームスが引いているときに、わざと車体をぶつけてジェームスを思いっきり押す。そして────正面にあったタール運搬車に正面衝突してしまった!当然ジェームスは真っ黒でべとべと。
そしてトビーがジェームスを運ぶことになった。
「こんなに汚い機関車がまさかジェームスのわけがない。彼はこんなに汚いボディのはずがないさ!」
みたいなことを言ってからかうのだった。
[総評]苛々しているNO.1のジェームスの事故っすね。そして結局落ち着いているように見えてトビーもかなり仕返し好きという話だと思われますがどうか。