第4話 ヘンリー大活躍
出演/ヘンリー ゴードン エドワード
ヘンリーは未だトンネルの中にいた。自慢の緑のボディは煤けて汚くなっている。仲間の機関車たちがからかいながら通り過ぎるのをただ横目で見ているしかない。
そんなある日、急行を引くゴードンがヘンリーのトンネルの前で止まってしまった。安全弁が壊れ動けなくなってしまったのだ。なんとか脇の線路によけ、エドワードが親切に客車を押してみたのだが、彼の力ではいくら頑張っても引くことは難しかった。
どうしよう?と皆が悩む中、ゴードンが提案する。
「ヘンリーに頼めばいいじゃないか」
ハット卿の「これからは真面目に働くか?」という質問に軽快に肯定したヘンリーは、前方のレンガを取り除いてもらい後ろ向きでトンネルから這い出した。
客車を連結し、後ろからエドワードが押してくれる。
二人で力を合わせて客車を引き、無事に駅に辿り着くことができたのだった。
彼はそして悟るのだった。
やっぱり仕事の後に整備員に掃除してもらうことが、何よりもボディを守る秘訣なんだよね。
[総評]たまに表れる心温まる友情話。っていうか、レンガって前のしかどけなくて後ろには積んでなかったみたいなんだけど、どうせ後ろ向きででるならレンガどける必要なかったじゃん、と思った。
そういうことでもないのか?
第5話 トーマスの失敗
出演/トーマス
ヘンリー ゴードン
いつものようにトーマスは操車場で客車集めをしていた。彼は客車を引っ張ってみたいと常々思っていたのだが、今までそういう機会に恵まれたことが無かった。
その日たまたまヘンリーが病気になり、彼が引くはずだった朝一番の客車を誰かが代わりにひかなければならなくなった。トーマスは「自分が」と主張し、ハット卿の許しを得て客車を引くことになったのだった。
そりゃあもう彼は舞い上がり、めちゃめちゃ気分よく駅へ向かった。
が。
連結をして出発した途端、ゆるくなっていたのだろうか連結が外れてしまい客車を残して出発してしまったのだ!!
しかしトーマスはそんなことには気づかない。
「なんだこんなの軽いじゃないか。ゴードンたちめ、あんなにバカにしてさ」
とかなんとか言いながら調子よく走るが、そりゃ客車忘れてるんだから軽くもなろうというもの。機関士も「その調子だ」とか景気いい。
すると信号が赤になっている。
どうしたんだろう?と止まる。トーマスは調子いいのにこんなとこで、と苛ついている。
その時になってようやく、彼は後ろに客車がいないことに気づいたのだ。「あー、客車を忘れてきちゃった」と叫び慌てて引き返すが駅にはぶーぶー文句を言う客で溢れていた。
それでも客を乗せて彼は走ったのだった。
文句を言っていた客たちはあまりにもトーマスがしょんぼりした顔をしているので、逆に気の毒になって黙ってしまった。
トーマスは機関庫に帰るとさんざんからかわれましたとさ。
[総評]機関士までもが気づかないというのはどうなんでしょうね。
第6話 トーマスの災難
出演/トーマス エドワード
トーマスは今日もいつものように客車集めに精を出している。
が、いい加減毎日毎日同じ作業の繰り返しでうんざりしてくるというもの。
「客車集めがたいぎくさい」と文句をたれるトーマスを見て、エドワードが親切にある提案をもちかけてきた。
「今日は僕の仕事と交替してみないか?少しは気が晴れると思うよ」
喜んでトーマスはエドワードの仕事であるところの貨車運びを始める。が、トーマスが作業に慣れていないこと、貨車がいじわるであること、トーマスとは親しくなかったということいろんな要素が絡まり事態は悪い方に転がっていく。
トーマスは貨車に命令し乱暴に走るので貨車たちはかなりムカつき仕返しをしてやることにする。
止まろうとしても貨車たちがひどく押すのでうまく止まれず、トーマスはそのまま駅わ通過し待避線に突入した上車止めのところでなんとか止まることに成功した。
大事故にはいたら無かったものの、ハット卿にえらま怒られる羽目になる。
「おまえはもっと貨車について勉強しなければな」
といわれ、「はいすいません」と素直に謝り反省するのだった。
[総評]いかにエドワードがすごいか、いかに貨車がひどいかの象徴となる初めてのシーン。これから先エスカレートしていく事件を見るだに、この頃は大人しめだよなと思います。